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これからのSEOの主役はスマホ?スマホ対応で知っておくべき9の基本


スマホ対応で知っておくべき9の基本
2015年4月21日、Googleはスマホ対応サイトをモバイル検索結果で優遇するアルゴリズムを導入し、Web業界内外から大きな注目を集めています。

Googleは以前から検索デバイスとして、スマホの可能性に注目していました。
2014年には、スマホから検索した際、スマホ対応サイトのスニペット(検索結果の画面)に “スマホ対応”のラベルを表示させるなどして、Googleは「スマホ対応のサイトは、モバイルからの検索で優遇するよ」というメッセージを発信してきました。

そして、スマホ対応のアルゴリズムが導入されたことで、Webサイトをスマホ対応させる動きが急速に強まってきました。
スマホ対応が話題となる一方で、詳しい情報が得られていない所もありますが、今回はスマホ対応で行うべき9つの基本ステップをご紹介します。

目次

1・スマホ対応とは

スマホ対応で知っておくべき9の基本
スマホ対応とは、ズバリ 「Webサイトがスマートフォンの表示に対応できている」――という事を意味します。

Webサイト管理者の多くは、日々の更新および確認作業をデスクトップ(PC)で行っているため、スマホやタブレット利用者に対してフォローできていない部分が少なからずあります。
そして、スマホからの検索は依然として増加を続け、ついにスマホの検索数はPCからの検索数を上回りました。

こうした状況を受けてか、Googleはスマホユーザーに着目し、スマホ対応サイトをモバイル検索において優遇するシステム開発に乗り出しました。

1-1・スマホ対応の必要性

Webサイトがスマホ対応することで、スマホユーザーの検索環境は向上し、その結果として、スマホ利用者がより積極的に情報を得ることが可能となります。
スマホの検索シーンは、通勤途中、待ち合わせ、ショッピングの合間――など多岐に渡るため、いつでも・どこでも、情報を得られることはスマホユーザーにとって大きなプラスになる事は明白です。

例えば、商品を前にした顧客は必ず

・「商品の評価(レビュー)を知りたい」
・「クチコミは見たい」
・「使い心地や効果はどうだろうか」
・「価格を比較したい」
・「シリーズや関連アイテムがあるか」

――という欲求があるものです。

場所を選ばずに商品やサービスの詳細を知れるのは、購入側にとって 大きなアドバンテージとなります。
また、企業もスマホ対応することで商品やサービスの購入機会を増やせることができます。
購入側(消費者)と企業(生産者)、双方にとってスマホ対応は、潜在的な必要性がありました。

1-2・検索デバイスはスマホ対応が主流

スマホの普及に伴って、スマホユーザーからの情報ニーズは爆発的に高まりました。
2014年度の検索流入デバイスを調べてみると、すでにスマホからの検索(約4200万人/月)はパソコンの検索量(約3,400万人/月)を超えています。

場所と時間を選ばないスマホがパソコンよりも検索媒体として人気を得るのは時間の問題でした。
そして今後、検索デバイスとしてスマホが主流になることは間違いないでしょう。

2・スマホ対応のメリット

スマホ対応で知っておくべき9の基本e
スマホ対応することは、Web上における窓口が増える事を意味します。
つまり、検索流入数およびお問合せ獲得の機会が増えるという事です。

スマホ対応によってWebサイトへの誘導率、サービスや商品購入率は大きく向上します。
そのほか、スマホ対応にすることで様々な恩恵を受けることができるでしょう。

2-1・スマホからのお問い合せを獲得

特にB to C(生活者がターゲット)サイトの場合、スマホ対応は必須です。 現在、半数以上の生活者がスマートフォンからWebサイトを閲覧しています。 そうした状況を考慮すると、B to Cビジネスの場合、スマホ対応したWebサイトでなければ、 訴求力が弱体化することが容易に予想できます。

もし、未だスマホ対応していないとしたら、多くのユーザーに対して

・使い難いユーザーインターフェイス(UI)を提供していること
・ブランディングを低下させている
・チャンス・ロス(商機喪失)を自分から行っている

――という事を自覚しなければいけません。

スマホ対応は、間違いなく問い合せ獲得に貢献します。

2-2・企業からの信頼性の向上

スマホ対応はB to Bビジネス(ターゲットは企業)にも大きな効果があります。
B to Bにおける検索シーンは就業時間内、さらに会社のパソコンで検索されることがほとんどです。
だからといって「じゃあスマホ対応は必要ないね」という事にはなりません。
スマホ対応は、間違いなく企業のホスピタリティに直結します。

顧客に対する親切度、情報アンテナのバロメーターとしても、スマホ対応サイトは大きな意味を持っています。
「移動中でもWebサイトが見られる」というのは、営業サポートとなりますし間接的に企業の信頼性やブランドを向上させているのです。

2-3・情報発信力の強化

デバイス毎に最適な形でユーザーに情報を届けることは、情報発信力の強化を意味します。
情報発信力の強化は――

・検索流入数の増加
・直帰率の低下
・サイト内循環率(滞在時間)の向上
・平均PVの向上

――という効果が期待できます。

そして、これは結果的にスマホSEO対策となります。
一方、スマホ対応していないサイトは、モバイルからの検索で優遇されない可能性があります。

そもそもWebページの役割は「情報発信」です。
Webページの効果を最大限に利用するためにも、スマホ対応は絶対条件と言えるでしょう。

3・Googleから「スマホ対応」のお墨付きをもらう

スマホ対応で知っておくべき9の基本
スマホ対応のサイトはGoogleで検索すると、スニペット(検索結果画面)に「スマホ対応」のラベルが表示されます。

では、どうしたらGoogleから「スマホ対応」のお墨付きをもらえるのでしょうか。
スマホ対応か確認する方法と“お墨付き”をもらう方法をご紹介します。

3-1・モバイルフレンドリーテストでスマホ対応しよう

Googleから「スマホ対応」と認められるには、申請やライセンスを購入する必要はありません。
「モバイルフレンドリーテスト」で提示されている項目をクリアしている事が条件です。
(Google:モバイルフレンドリーテスト

“テスト”といっても、実際に試験を行うわけではありません。
対象のURLがモバイルフレンドリー(スマホ対応)かどうかテスト(診断)するだけです。
ダウンロードの必要もなく、費用も無料で、何回でも使用できます。

3-1-1・モバイルフレンドリーテストの使い方

①上記のモバイルフレンドリーテストのページにアクセスする。
②調べたいURLを入力(コピペでOK)して[分析]ボタンをクリックする。

――以上です。
とても簡単なので、是非、試してみてください。

これで、対象のWebサイトがスマホ対応しているか判定してくれます。
モバイルフレンドリーテストをクリアできなかった)場合、改善箇所を教えてくれます。

3-2・必ずモバイルフレンドリーテストが必要か?

実はスマホ対応しているサイトは、全てモバイルフレンドリーテストを受けたという訳ではありません。

Googleの検索ロボットはインターネット上を常に巡回(クロール)していて、その際に「スマホに対応できている(スマホでも十分に表示・操作できる)」と判定したら勝手にスマホ対応サイトとして認定しています。

なので「モバイルフレンドリーを受けていないけど“スマホ対応”のラベルが貼られているよ」というケースも珍しくありません。

4・モバイルフレンドリーテストを阻む6つの大罪

スマホ対応で知っておくべき9の基本
モバイルフレンドリー(スマホ対応)とは、Webサイトが “ある6つの点”をクリアしたことを意味します。
モバイルフレンドリーを阻むエラー要素は下記の通りです。

①Flash を使用している
②ビューポートを設定していない
③固定幅のビューポート
④コンテンツのサイズがビューポートに対応していない
⑤フォントサイズが小さい
⑥タップ要素同士が近過ぎる

――上記の項目に当てはまるページがあった場合、モバイルフレンドリーテストでエラーの判決が下されます。

これらエラー項目をクリアした上で、コンテンツの幅やHTML・CSSのファイルを縮小(ミニファイ処理)する、サイドバーを下に流す(カラム落ち)などを行うことで、よりスマホ対応サイトとして高い評価を得る事ができます。

4-1・スニペットに「スマホ対応」が表示できたら?

めでたく、スマホ対応できたとしても油断は禁物です。
本当のスマホSEOは、スニペットに「スマホ対応」のラベルが付いてからが勝負です。
スマホユーザーに最適化された導線設計をはじめ、PCとスマホの両方のユーザーに認められる運営・管理を行っていかなければいけません。

5・注目されるスマホ対応の手段とは

スマホ対応で知っておくべき9の基本
先ほど、モバイルフレンドリーテストはスマホに対応しているかを調べるものだと説明しました。
では、実際にスマホ対応させる手段には、どのようなものがあるのでしょうか?

スマホ対応させる手段として主に――

(1)スマホ対応サイトを新たに制作する
(2)レスポンシブ化

――の2つに分かれます。

5-1・スマホ対応サイトを新たに制作する

スマホに最適化したユーザーインターフェース(UI)やデザインを提供することは、スマホ対応および大幅なブランドアップに繋がるため、タッチやフリックで簡単に操作できるスマホ専用サイトを制作することは、マーケティングとしても有効な手段です。

しかし、制作の手間やコストはレスポンシブ化と比べて圧倒的に大きくなります。
また、コンテンツをアップロードする際、PC用とスマホ用、それぞれアップロードしなければならないため、人材・運営面において継続的なリソース確保が絶対条件となります。

5-2・レスポンシブ化によるスマホ対応

レスポンシブ化とは、モニタの幅に合わせて自動的に表示(デザイン)を変える方法です。
レスポンシブ・デザインとも呼ばれます。

HTMLとCSSだけで実装可能できるため、手頃なスマホ対応手段とてして注目を集めています。
運用面においても、スマホ用にページをアップロードする必要がなく、管理・運営が楽です。

また、HTMLとCSSを使いこなせば、スマホ専用サイトに遅れをとらないUIも実現できる上に、人的・時間的・費用的コストを抑えられます。
これらのことから、スマホ専用サイトを制作するよりもPCサイトのレスポンシブ化が進んでいる印象を強く受けます。

6・スマホ対応はマルチデバイス対応の指標となる

スマホ対応で知っておくべき9の基本
スマホやタブレットの普及に伴って、PC以外からのWebサイト閲覧は増加を続けています。
もはやWebサイトは、PCだけでなくスマホやタブレットなども意識した設計(マルチデバイス化)を求められる時代となりました。
そして、今後、Webサイトのマルチデバイス化がより一層、求められるようになるでしょう。

6-1・マルチデバイスに対応するためには

これからのWebマーケティングは、スマートフォンやタブレットに留まらず、テレビ、時計やメガネなどのウエアラブル端末、デジタル看板や電子POPなどのデジタルサイネージなど、さらに多様化していくことは間違いありません。

スマホ専用ページだけならなんとか対応できますが、新しいデバイスが出るたびに 専用ページを制作していては、リソースが追いつきません。
スマホ対応はマルチデバイスに対応するため第一歩として取り組むべきプロジェクトですね。

7・スマホ対応サイトのデザイン時に便利なツール

スマホ対応で知っておくべき9の基本
スマホ対応のサイト制作において、少し苦労するのがデザインやUIです。
PCサイトを作成する場合、これまでの経験でサイズやデザインがある程度は解かっていますが、スマホのデザインはまだ発展途上の部分があるため、ファーストビューを見せるだけでも ちょっとした工夫が必要になります。

スマホ対応のサイトをデザインする時は、できるだけ便利なツールを見つけておくとよいでしょう。

7-1・ブラウザ上で各デバイスのシミュレーションができる

スマホ対応(またはマルチデバイス化)では、各デバイスでサイトがどのように表示されているかを知る必要があります。

現在のサイト(または製作中のサイト)が、各デバイスでどのように表示されているかを シミュレーションできるツールをご紹介します。
画面幅を指定して表示させるソフトは、デザインの調整に役立つので非常に便利ですよ。

【スマホ対応シュミレーションツールの一部】
・ScreenQueri.es
・Responsive Web Design Test Tool
・responsivepx
・ish.
・Screenfly
・Responsive Design Testing
・Deviceponsive
・resizeMyBrowser
・Resolution Test

7-2・Googleページスピードインサイト

ページの表示スピードを速めることは、ユーザーエクスペリエンスやコンバージョン率を考えると 積極的に取り組む必要があります。

また、数%ですが表示スピードはSEO対策にも関係しています。
とにかく、表示速度を速められる余裕があるなら対策しておいて損はありません。
Googleはスマホユーザーの事を考えていて、スマホサイトの“作り”も評価項目に入れています。

使い方はモバイルフレンドリーテストと同じで簡単です。
是非、一度は「Googleページスピードインサイト」で表示スピードをチェックしてみましょう。

[Googleページスピードインサイトの使い方]
①Googleページスピードインサイトにアクセス。
(https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja)
②対象のサイトURLを入力。
③[分析]ボタンをクリック。

8・スマホとPCのSEOの違い

Googleからの「スマホ対応のサイトを優先する」という知らせは、SEO業界に大きな波紋を呼びました。
新しいアルゴリズムも導入される事も判明し、多くのSEO会社や企業が身構えていました。

しかし、実際にスマホ対応のアルゴリズムが導入された後で、ペナルティを受けたように 順位が下がったWebサイトやパンダ・ペンギンアップデートが導入された時の様に検索順位が大きく変動したWebサイトは特に見られませんでした。

一方、スマホに対応していないWebサイトなのに「スマホとPCの検索順位が同じ」という事例もあります。
現状のスマホ対応アルゴリズムは、あくまでも

・「スマホでテキストが読めるか」
・「スマホで画像や動画が適切に表示されているか」
・「タッチ操作に対応できているか」

――といった、Webサイトがスマホに対応できているかを判断するのがメインだからです。
従って今回のアルゴリズムは、SEOに大きく影響するものは少ないと考えられるでしょう。

8-1・落ちたのは「スマホ対応サイトに抜かれた」から?

スマホ対応アルゴリズムが導入され、1週間ほどのロールアウト(適用完了期間)が過ぎたころ、少しだけSEOに変化が現れはじめました。
スマホ対応しているサイトが上位表示されやすくなったのです。

スマホSEOについては様々な所で議論されていますが、現時点において、スマホ対応していないからといって検索順位が大きく下がる事はありません。

ただし、検索エンジンがスマホ対応サイトを評価する可能性は否定できません。
もし、スマホによる検索順位が下がり始めたら「スマホ対応していないから順位が下がった」と考えるのではなく「他のサイトがスマホ対応しはじめたから抜かれた」という認識を持つべきですし、スマホに対応していないWebサイトの管理者は、そうなる事は覚悟しておきましょう。

9・スマホに対応したランディングページ

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PCとスマホの各ユーザー行動を分析すると、コンバージョンまでのプロセスに若干の差が見られます。

簡単に説明すると――

・PCユーザーは「他社のLPも見る」「比較したい」「じっくり考える」というタイプ。
・スマホユーザーは「気に入ったらその場で注文する」という傾向がPCユーザーより強い

という事です。
この行動の差は僅かなものですが、コンバージョンに直結する問題なので、スマホからの問い合わせを増やすためにLPもスマホ化されるようになってきました。
当然、スマホ対応のランディングページ作成サービスに乗り出した企業も増えています。

9-1・スマホに対応したランディングページ作成のポイント

特にB to Cの企業では、スマホ版ランディングページの必要性が高まっています。
GoogleアナリティクスなどでWebサイトの流入を調べてみて、全訪問数に対するモバイル端末の流入比率が大きくなっている場合などは、スマホ対応のランディングページの制作は急務といえるでしょう。

また、PCでは効果的だったデザインや導線も変わり、新たに設計しなければいけません。
下記にスマホ対応に適したLPのポイントをまとめてみました。

[スマホ対応のランディングページのポイント]
■ キャッチコピーやテキストの質を高め、量を減らす。
■ 小さな画像を多用しない
■ 適切な文字サイズを選択する
■ PCサイト以上に改行を意識する
■ コンテンツの導線を横から縦に配置する
■ コンテンツごとにメリハリを持たせる
■ コンバージョンまでの道を簡略化する

――スマホLPは、小さな画面の中に訴求力の高いパーツを効果的に配置する必要があるためWebマーケティングの知識やノウハウも強く求められます。

9-2・レスポンシブ化したLPでスマホ対応

Webサイト同様にLPをレスポンシブ化する企業も出てきました。
HTMLとCSSを駆使すればPCでもスマホでも十分通用するLPは作れます。

レスポンシブ化したLPは、元が同一ファイルであるため親和性も強く、スマホで検索したユーザーが帰宅後にPCで検索した場合も「あ、これ見たことある」といち早く商品に馴染める事が解かっています。
上手に作り込めば、新規作成したスマホ対応LPよりコンバージョンすることも夢ではありません。

まとめ

――いかがでしたか?
多くのWebサイトがスマホ対応を進めていますが、全てのサイトがスマホ対応するには、まだまだ時間がかかると思います。
だからこそ、早い段階でスマホ対応することが、スマホSEO対策に繋がります。

2015年4月のスマホ対応アルゴリズムは、モバイル未対応だからといって有益なコンテンツを押し下げるものではありません。
あくまでも「スマホ対応サイトを評価する」というものです。
単純に「スマホ対応している」というだけで、検索順位を一新してしまうことはユーザーにとって有益ではありませんし、Googleも望んでいるとは思えません。
今後、パソコン以外からの検索流入(マルチデバイス化)は増えていくでしょう。

もしかしたらスマホ対応(マルチデバイス化)の優先度は高くないかも知れませんが、将来的に検索アルゴリズムは、デバイスごとに進化していく事が予想されます。

スマホ対応アルゴリズムはGoogleが「将来的にマルチデバイス化の時代になるから、各デバイスを意識しましょう」と警鐘を鳴らしている様にも捉えられます。
Webサイトを運営している以上、Googleの意図を無視するよりも上手にスマホ対応していきましょう。


SEO対策スマホ対応

レイズ編集部 • 2016年1月27日


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